整骨院の費用は、骨折・脱臼・打撲・捻挫といった保険適用の負傷なら自己負担1〜3割で施術を受けられますが、肩こりや疲労のような慢性症状は自由診療となり全額自己負担になります。同じ院でも症状によって支払う金額の仕組みがまったく違うため、費用の説明が曖昧なままだと来院後のクレームにつながります。本記事では、通算3,200店舗以上を支援してきた当社MEOサービス「G-ran」の実務経験をもとに、整骨院の費用の仕組みと、費用ページの作り方を解説します。

この記事は、整骨院・接骨院の院長・経営者・集客担当者向けです。

※ 2026年9月時点の情報です。

この記事でわかること

  • 整骨院の費用が保険適用と自由診療で仕組みごと変わる理由
  • 年齢別の自己負担割合と保険施術の費用目安
  • 自由診療(骨盤矯正・産後ケア等)の料金相場
  • 費用ページに必須の項目と広告ガイドライン上のNG表現

整骨院の費用とは?保険適用と自由診療で仕組みが変わる

整骨院の費用は、保険適用の負傷なら自己負担1〜3割、対象外の症状なら自由診療で全額自己負担です。この2つを区別せずに案内すると、患者さんに正しい金額感が伝わりません。

整骨院の費用とは、健康保険が使える「保険施術」と、保険が使えない「自由診療」の2種類に分かれる支払いの仕組みのことです。保険施術は自己負担が1〜3割で済みますが、自由診療は施術費の全額を自分で支払います

私たちがG-ranの支援現場で整骨院の院長からよく聞くのは、費用に関する悩みです。「保険が使えると思って来院したら実費だった、というクレームが減らない」という声が代表例です。原因の多くは、ホームページやGoogleビジネスプロフィールでの費用区分の説明不足にあります。

関連して、整骨院の集客が伸びない原因とは?でも、保険施術と自由診療の見せ方の混同が集客の壁になっていることを取り上げています。

保険施術と自由診療の主な違いは、次の表のとおりです。

項目 保険施術 自由診療
対象 骨折・脱臼・打撲・捻挫 骨盤矯正・産後ケア等
自己負担 1〜3割 全額(10割)
金額の決まり方 国が定める算定基準 院ごとに自由設定
保険証の提示 必要 不要

整骨院で保険が使える範囲|骨折・脱臼・打撲・捻挫の4症状

整骨院で保険が使えるのは、骨折・脱臼・打撲・捻挫(肉離れを含む)の施術を受けた場合に限られます。単なる肩こりや筋肉疲労は保険の対象外です。

厚生労働省の案内によると、柔道整復師の施術で健康保険が使えるのは「骨折、脱臼、打撲及び捻挫(いわゆる肉ばなれを含む)の施術を受けた場合」です。骨折・脱臼については、緊急の場合を除き、あらかじめ医師の同意を得ることが条件になります。

一方、「単なる肩こり、筋肉疲労などに対する施術は保険の対象になりません」とも明記されています。この症状で施術を受けた場合は、全額自己負担です。

私も取材の中で、慢性的な肩こりで通院していた患者さんの声を聞いたことがあります。「保険が使えないと知らずに何ヶ月も自己負担で通っていた」という体験談です。急なけがか、慢性の不調かの切り分けを、来院前に伝えることがトラブル防止の第一歩になります。

労災・交通事故によるけがは扱いが別になります。詳しくは医療広告ガイドラインとは?クリニックHPの禁止6表現もあわせてご確認ください。

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整骨院の自己負担割合|年齢で変わる1〜3割の基準

整骨院の自己負担割合は医療保険と同じ基準で、69歳まで3割、70〜74歳は2〜3割、75歳以上は1割が基本です。

全国健康保険協会(協会けんぽ)の案内によれば、柔道整復師の施術を受けたときの費用負担は、医療機関で診療を受けたときと同様のルールが適用されます。彦根市の柔道整復施術療養費の案内では、年齢区分ごとの負担割合が次のとおり示されています。

年齢区分 自己負担割合
義務教育就学前 2割
義務教育就学後〜69歳 3割
70〜74歳 2割(現役並み所得は3割)
75歳以上 1割(一定以上所得は2割、現役並み所得は3割)

この割合は医科の診療と同じ考え方のため、患者さんの保険証や高齢受給者証・後期高齢者医療の資格情報をもとに窓口で計算します。一部負担金は10円未満を四捨五入する扱いになっている点も、会計担当者は覚えておくと安心です。

整骨院の保険施術の費用目安|初検料と2回目以降の相場

整骨院の保険施術は、初検料込みで1,500〜2,000円程度、2回目以降は700円前後が目安とされています。

費用の目安を先に押さえるなら、整骨院がAI検索に表示されない5つの理由が参考になります。

業界の相場情報を見ると、初回はカウンセリングや検査を含むため1,500円〜2,000円程度という目安が示されています。2回目以降は700円〜900円程度に下がり、3回目以降はさらに下がって400円〜600円程度になるのが一般的です。

施術する部位が増えると、その分だけ費用も加算される仕組みです。柔道整復の療養費は回数ではなく施術部位ごとに算定されるため、腰と足首の両方を負傷している場合は、単一部位のときより自己負担額が上がります。窓口で「なぜ前回より高いのか」と聞かれることも珍しくありません。部位数の増加が理由だと具体的に説明できるかどうかで、患者さんの納得感が変わります。

注意: 金額は院・地域で異なる
ここで紹介した金額は業界の一般的な目安です。実際の負担額は、施術部位の数・通院回数・お住まいの地域によって変わるため、費用ページには「目安」であることを明記し、正確な金額は来院時に案内する体制が必要です。

金額の幅が出る理由を説明せずに「◯円」とだけ書いてしまうと、実際の会計時との差でクレームになりかねません。目安である旨を添えて表示することが、費用ページを作るうえでの基本です。

整骨院の自由診療の費用相場|骨盤矯正・産後ケアはいくら

整骨院の自由診療は、骨盤矯正や産後ケアで1回5,000〜10,000円程度が相場です。

自由診療は院ごとに金額を自由に設定できるため、幅があります。骨盤矯正は1回5,000円〜7,000円程度、産後の専門コースでは1回6,000円〜10,000円前後という目安が一般的です。初回はカウンセリングを含めて60〜90分、2回目以降は40〜60分程度というのが典型的な施術時間になります。

自由診療は保険施術と違い、複数回の通院を前提にしたコース料金や回数券を用意している院も多くあります。比較検討に時間をかける患者さんが多いため、料金表だけでなく施術内容や回数の目安もセットで載せておくと、問い合わせの前に不安を解消できます。

整骨院の費用ページに必須の5項目|検索とAI検索で選ばれる書き方

整骨院の費用ページには、保険適用の範囲・自己負担割合・自由診療の料金表・支払い方法・注意書きの5項目が欠かせません。

関連して、AIO対策でやってはいけない5つのNG行動と正しい進め方もあわせてご確認ください。

整骨院の費用ページに書くべき5項目: 保険適用の範囲を明記する、自己負担割合の目安を示す、自由診療の料金表を載せる、支払い方法を案内する、来院前の注意書きを添える
整骨院の費用ページに書くべき5項目

「整骨院 費用 保険」のように費用を先に調べてから来院を決める患者さんは多く、この検索は来院直前の高い関心を示しています。曖昧な説明のままだと、他院の費用ページに患者さんが流れてしまいます。

当社は自社サイトをAIO対策の実験場にしています。構造化データ・llms.txt・主要AIクローラー20種の許可を実装したうえで、引用状況を日次で計測している最中です。この知見から言えるのは、費用ページも「◯◯とは」の定義文と数値入りの一文結論を冒頭に置くと、AI Overviewの回答素材としても拾われやすくなるという点です。

料金表はテーブル形式で単体として意味が通るように作り、「目安」であることと更新時点を必ず添えてください。支払い方法(現金・クレジットカード・電子マネー等)まで書いておくと、来院前の不安をさらに減らせます。

ここまでの内容を、自社に当てはめて確認しませんか。

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整骨院の費用表示でやってはいけないNG表現

整骨院の費用表示では、「保険で全部治ります」のような誤認表現や、効果を断定する表現が禁止されています。

整骨院の費用表示NG・OK比較: NGは保険で全部治りますの誤認表現・絶対に治るの断定・体験談風の表示、OKは保険適用の事実明記・自由診療の料金表提示・施術を行っていますの事実表記
整骨院の費用表示 NG・OK比較

柔道整復師の広告に関する検討会(厚生労働省)では、効果を保証する表現や、保険が全て使えると誤認させる表現が規制の対象とされています。費用ページで「安く治療できます」と書きたくなる場面もあるはずです。それでも治療効果を保証する言い回しは避け、「施術を行っています」という事実の表記にとどめてください。

料金を強調したいときほど、事実に基づく表現を選ぶことが、後々のトラブルと行政指導のリスクを避ける近道になります。

自社サイトの技術面が基準を満たしているかは、サイトの技術チェック(無料・URL入力だけ)で確かめられます。登録は不要で、その場で点数が出ます。

整骨院の費用トラブルでよくある失敗3パターン

整骨院の費用トラブルは、保険と自由診療の説明不足と料金表の未掲示が主な原因になりやすいです。

第一に、ホームページに料金表そのものを載せていないケース。電話で聞かないと分からない状態は、比較段階の患者さんに敬遠されます。第二に、保険施術と自由診療の違いを一つの文章で混ぜて説明してしまうケース。「保険でも自由診療でも骨盤矯正ができます」のような曖昧な書き方は誤解のもとです。

第三に、金額の目安を一切示さないまま「まずはご相談ください」とだけ案内するケースです。目安の金額を事前に知りたい患者さんの検索意図に応えられておらず、比較検討の段階で候補から外れてしまいます。

これらはいずれも、費用ページを一度作って終わりにせず、問い合わせでよく聞かれる質問を定期的に反映することで防げます。

整骨院の費用を窓口でどう説明するか|スタッフ教育の3ポイント

整骨院の費用説明でクレームを防ぐには、来院時・施術後・会計時の3つの場面で伝える内容を決めておくことが有効です。

来院時には、負傷の状況を聞いた段階で「保険が使える負傷か、自由診療になるか」の見立てを先に伝えます。施術後には、実際にかかった部位数と回数を患者さんと一緒に確認します。会計時には、金額だけでなく、その金額になった理由(部位数・回数・自己負担割合)をひと言添えます。

私たちがG-ranの支援先で見てきた事例もあります。この3場面のトークをスタッフ間で統一しただけで、費用に関する口コミの悪化が収まった院です。スタッフによって説明の丁寧さにばらつきがあると、同じ院でも「安心できた」「不親切だった」と評価が割れてしまいます。費用ページに書いた内容と、窓口で話す内容を一致させておくことが、口コミとホームページ双方の信頼につながります。

整骨院の費用ページを更新するときの3ステップ

整骨院の費用ページは、料金表の見直し・注意書きの追記・公開日の更新という3ステップで定期的に手入れします。

費用の目安は整骨院の費用は医療費控除の対象になる?で整理しています。

整骨院の費用ページを更新する3ステップ: 料金表の見直し、注意書きの追記、公開日の更新
整骨院の費用ページを更新する3ステップ

まず、実際の会計データと料金表の金額にズレがないかを確認します。次に、問い合わせで多かった質問を注意書きとして追記します。最後に、内容を直した日付をページに反映し、古い情報のまま放置しないようにします。

私たちがG-ranの支援先で見てきた整骨院の多くは、開業時に作った料金表を数年間そのまま使い続けていました。定期的な見直しは、来院後の会計トラブルを防ぐだけでなく、検索エンジンやAI検索に対して情報が新しいことを示すことにもつながります。

整骨院の集客全体を底上げしたい場合は、整骨院のMEO対策とは?、症状ごとのページ作りは整骨院のSEO対策とは?もあわせてご覧ください。

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よくある質問

整骨院の費用は保険で全額カバーされますか?

いいえ。骨折・脱臼・打撲・捻挫は自己負担1〜3割で、慢性症状は全額自己負担です。

整骨院の自己負担割合は年齢で変わりますか?

はい。69歳まで3割、70〜74歳は2〜3割、75歳以上は1割が基本の基準です。

整骨院の初回の費用はいくらくらいですか?

保険施術なら初検料を含め1,500〜2,000円程度が目安とされています。

整骨院の骨盤矯正は保険が使えますか?

使えません。骨盤矯正は自由診療で、1回5,000〜10,000円程度が相場です。

整骨院の費用ページで「保険で治ります」と書いてもいいですか?

書けません。保険が全て使えると誤認させる表現は広告ガイドラインで禁止されています。

整骨院の費用ページを作るとき、料金表以外に必要なものはありますか?

保険と自由診療の区分の説明と、金額が目安であることを示す注意書きが必要です。

まとめ: 整骨院の費用は「保険と自由診療の区分」を事実で伝える

整骨院の費用で患者さんの信頼を得る近道は、保険適用の範囲・自己負担割合・自由診療の相場を、誇張のない事実として費用ページに明記することです。区分を曖昧にしたまま集客を強化しても、来院後のクレームが増えるだけで再来院にはつながりません。まずは自院の料金表を見直し、保険と自由診療のページを分けて整理するところから始めてみてください。

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