士業事務所が選ばれるホームページとは、相談者が「この事務所に頼むかどうか」を決めるための判断材料を、事務所自身の言葉で載せたサイトです。事務所の紹介文や理念だけのサイトは、相談者にもAIにも選ぶ根拠を渡せません。
当社(セブンセンシズ株式会社)は2026年10月、士業に関する100問を4つのAIに聞きました。「税理士 選び方」のような選び方の20問では、出典の45.5%が士業事務所の公式サイトでした。依頼先を決める段階の質問に答えているのは、ポータルサイトより事務所のサイトです。
※ 2026年10月時点の情報です。AIの出典の数字は、当社が2026年10月に行った1回の調査によります。
この記事でわかること
- 選び方の質問で、AIがどんなサイトを出典に選んでいるか
- 選ばれるホームページに載せる4つの判断材料
- 「何でも対応します」がNGになる理由
- 選ばれないホームページで起きる3つの失敗と避け方
- 事務所の状況ごとに、どのページから直すか
士業事務所が選ばれるホームページとは?
士業事務所が選ばれるホームページは、受ける依頼・担当者・流れ・選ぶときの見方を相談者が読める形で載せたサイトです。
士業の依頼は、検索してすぐ決まる買い物ではありません。相談者は候補をいくつかに絞り、それぞれのサイトを読み比べてから連絡します。
読み比べの段階で、事務所名と所在地しか分からないサイトは候補から外れます。選ばれるかどうかは、比べられたときに判断材料があるかで決まります。
Googleは有用で信頼性の高いコンテンツの作成の中で、「コンテンツの著者が誰であるかを明確にしていますか。」と自己点検の問いを挙げています。士業のサイトでは、誰が担当し、何を根拠に判断するかを書くことが当たります。
同じGoogleのAI機能とウェブサイトの説明は、AIによる概要に表示されるための追加の要件は無いとしています。AI専用の書き方を探すより、相談者の判断材料を書くほうが先です。
選び方の質問でAIが出典に選ぶのは士業事務所の公式サイト
「税理士 選び方」「社労士 選び方」のような選び方の質問では、AIの出典の45.5%が士業事務所の公式サイトでした。
当社は、ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityの4つに同じ100問を聞き、答えの出典2,343件を種類ごとに数えました。質問は「地域で探す」「費用」「選び方」「手続き・悩み」「制度・ルール」の5種類で、各20問です。
選び方の20問の出典の種類は、次のとおりでした。

| 出典の種類 | 選び方の質問の出典に占める割合 |
|---|---|
| 士業事務所の公式サイト | 45.5% |
| 比較・紹介サイト | 19.4% |
| 公的機関・士業団体 | 15.2% |
表は、当社の調査「士業の質問にAIは何を出典に答えるか」の選び方の20問の集計です(2026年10月)。
選び方の20問に出典つきで返った64回答で数えると、士業事務所の公式サイトを出典にした回答は68.8%でした。比較・紹介サイトを出典にした回答は56.2%です。
45.5%は出典2,343件のうち選び方の20問で数えた出典の件数が分母です。68.8%は、出典つきで返った64回答が分母です。
質問の種類で、出典の顔ぶれは大きく変わります。回答ごとの割合を並べると次のとおりです。
| 質問の種類(各20問) | 事務所の公式サイトを出典にした回答 | 比較・紹介サイトを出典にした回答 |
|---|---|---|
| 地域で探す | 52.6% | 78.2% |
| 選び方 | 68.8% | 56.2% |
| 手続き・悩み | 63.8% | 29.0% |
地域で探す質問ではポータルサイトが強く、選び方の質問では事務所のサイトが逆転します。探す段階の対策は士業のポータルサイトとAIの出典の使い分けにまとめました。この記事は、候補に入った後に選ばれる段階を扱います。
選ばれるホームページに載せる4つの判断材料
士業事務所のホームページに載せる判断材料は、受ける依頼と受けない依頼・担当者・流れと期間・選ぶときの見方の4つです。

判断材料1: 受ける依頼と受けない依頼
相談者が最初に知りたいのは、自分の依頼を受けてもらえるかです。「相続税の申告」「建設業の許可の更新」のように、受ける依頼を業務の名前で書きます。
同じページに、受けない依頼も書いてください。「年商が◯億円を超える法人の顧問は受けていません」のように条件で書くと、相談者が自分で判断できます。
不動産会社の支援では、査定ページの新設と、物件のエリア情報の充実を行いました。売却査定の依頼と、物件を買いたい人からの問い合わせが、どちらも増えました(2026年10月まで)。受ける依頼を相談者の言葉でページにした例です。
判断材料2: 担当する人の名前と資格
担当する人のページには、名前・資格・登録番号・得意な業務を書きます。所員が複数いる事務所は、1人ずつページを分けてください。
相談者は「誰に頼むか」を決めたいので、事務所名だけでは足りません。名前と資格がそろったページは、AIが事務所を説明するときの材料にもなります。
判断材料3: 相談から依頼までの流れと期間
流れのページには、初回の相談・見積り・契約・作業・納品の順番と、それぞれにかかる期間の目安を書きます。相談者が用意する書類も、段階ごとに書き添えます。
手続き・悩みの20問では、事務所の公式サイトを出典にした回答が63.8%でした。手続きの進み方を書いたページは、AIの答えにも使われます。
2026年10月に当社が2つのAI(ChatGPT・Gemini)に本記事の論点5問を聞き、10件の答えを集めました。10件の答えのうち、触れていたのは費用の金額(◯円)は0件、期間(◯か月・◯日など)は1件、進め方の手順は3件でした(出典: 当社調べ)。
同じ調べでは、10件の答えの出典に挙がったページは31件で、公的機関・学会・業界団体が1件、ニュース・メディア・まとめが3件、動画・SNS・ブログが2件でした(出典: 当社調べ)。期間を書いたページは、まだ少ない状況です。
判断材料4: 依頼先を決めるときの見方
4つ目は、相談者が事務所を比べるときの見方を、事務所自身が書くページです。「顧問の税理士を選ぶなら、月に何回連絡が取れるかを確かめてください」のような書き方です。
選び方の質問は、まさにこの見方を聞いています。自分の事務所に都合のよい基準だけを並べず、相談者の状況ごとの見方を書いてください。
当社の判断では、資格の種類や比べる項目のような選び方の一般論は、どの事務所のサイトにも同じ内容が並びます。事務所のサイトにしか書けないのは、その事務所が実際に使っている判断の基準です。
不動産会社の集客の支援で効いたのは、記事の更新とサイトの改善でした。品質の基準に届かない更新と、どこにでもある内容の記事は効きませんでした(不動産会社4社の支援を通して・2026年10月時点)。
「何でも対応します」はNG:受けない依頼を書く理由
「何でも対応します」と書いたホームページは、相談者が自分の依頼を受けてもらえるかを判断できないため選ばれにくくなります。
資格で扱える分野をすべて並べたサイトは、どの分野にも強みが無いように読まれます。AIも、どの質問の出典にすればよいかを決めにくくなります。
受けない依頼を書くと、受ける依頼の輪郭がはっきりします。たとえば「個人の確定申告は、事業所得がある方だけ受けています」と書けば、給与所得だけの方は問い合わせ前に別の事務所を探せます。
受けない依頼を書かずに相談を受けると、初回の相談のあとで断る手間が事務所に残ります。受けない依頼は、相談者のためにも事務所のためにも書いてください。
分野を広く受けている事務所は、受けない依頼の代わりに「得意な依頼」を3つまで書いてください。全部を並べるより、相談の多い依頼を先に読ませるほうが、比べられたときに残ります。
自社サイトがAI検索にどこまで対応できているかは、AI検索の対応度チェック(無料・30秒)で確かめられます。登録は不要で、その場で点数が出ます。
選ばれないホームページで起きる3つの失敗と避け方
選ばれないホームページの失敗は、紹介文だけのトップ・担当者の見えないサイト・量だけ増やしたQ&Aの3つです。
失敗1: トップページが事務所の紹介文だけで終わる
起きることは、相談者がトップページを読んでも依頼を受けてもらえるか分からず、比べる候補から外すことです。
原因は、理念や挨拶をトップに置き、受ける依頼のページへの道筋が無いことです。避け方は、トップの最初の画面に受ける依頼を3つまで並べ、それぞれのページへリンクすることです。
失敗2: 担当者の名前と資格が見えない
起きることは、AIが事務所を説明するときに、誰が何を専門にしているかを答えに書けないことです。相談者も、誰に頼むかを決められません。
原因は、所長の挨拶だけを載せ、所員の名前と資格を書いていないことです。避け方は、担当する人ごとに名前・資格・得意な業務を書いたページを作ることです。
失敗3: よくある質問を量だけ増やす
当社は自社サイトで「AIはQ&A形式を拾いやすい」という情報をもとに、内容の薄い「よくある質問と回答」を約30問載せました(2026年2月・AIO対策の初期)。表示回数は横ばいで、AI検索での紹介・表示にも効果はありませんでした。
原因は、相談者が実際に聞かない質問を、量だけ増やしたことです。避け方は、初回の相談で実際に聞かれた質問だけを、条件つきの答えで書くことです。
事務所のホームページが選び方の質問でAIの出典に入っているか、4つのAIで確かめて無料でお伝えします。
AI検索対策の無料相談はこちら士業事務所の状況ごとに、どのページから直すか
士業事務所のホームページは、分野の絞り方・所員の数・断る相談の多さで、先に直すページが変わります。

| 事務所の状況 | 先に直すページ | 後回しでよいもの |
|---|---|---|
| 分野を絞って受けている | 受ける依頼のページ | コラムの本数 |
| 所員が複数いる | 担当者のページ | トップの文言 |
| 相談後に断られる人が多い | 流れと期間のページ | デザインの変更 |
分野を絞って受けている事務所なら、受ける依頼のページから直してください。分野が絞れている事務所ほど、受けない依頼を書いても失う相談が少ないためです。
所員が複数いる事務所なら、担当者のページを先に作ってください。相談者は事務所よりも担当する人を比べるので、名前の見えないサイトは比べる材料になりません。
初回の相談のあとで断られる人が多い事務所なら、流れと期間のページが先です。断られる理由の多くが、期間や必要な書類を相談の場で初めて知ったことにあるなら、ページで先に伝えられます。
2つ以上に当てはまるなら、受ける依頼のページを先に直してください。担当者や流れのページを読む前に、相談者は自分の依頼を受けてもらえるかで候補を絞るためです。
直さないほうがよい事務所
受けられる件数が埋まり、新しい相談を増やす予定が無い事務所は、ホームページの手入れを見送ってください。今の依頼者への対応を優先し、新しい分野を始めるときにその分野のページから作ります。
次の3つのうち2つ以上に当てはまる事務所も、直す費用に見合いにくいと当社は考えます。新規の相談の多くが紹介で、サイトを見て決める人がほぼいない。担当者が1人で、書く時間を月に取れない。直した後に増える相談を受ける余力が無い。
当てはまるなら、サイトより紹介元への報告や、顧問先への案内を強める判断もあります。サイトを見て決める人が増えてきたら、受ける依頼のページ1枚から始めてください。
ホームページの制作会社との契約で、文章を事務所が直せない状態なら、先に編集できる範囲を確かめてください。直せないまま外に記事だけ頼んでも、判断材料のページは増えません。
自事務所の相談を当てはめる
仮に、直近の初回の相談が10件あったとします。10件のうち、依頼につながらなかった相談の理由を1件ずつ書き出してください。
当社の判断では、「受けていない分野だった」が10件のうち3件以上なら、受けない依頼の書き足しを最初に行います。3割を超える相談が分野違いなら、初回の相談の時間の多くが依頼につながらない相談に使われていると考えるためです。
「期間が合わなかった」「書類が用意できなかった」が多いなら、流れと期間のページが先です。理由が分からない相談が多いなら、担当者のページから手を付けてください。
直してから変化が見えるまでの目安
当社がAIO運用を2026年5月に始めた10件では、6件が1か月以内、8件が2か月以内、10件が3か月以内に主要クエリの平均順位が上がりました(2026年5〜8月の集計。わずかな上昇も含みます)。
AIOの運用を任された会社では、早い会社では2か月で問い合わせが入り、成約にもつながりました(2026年10月まで)。効いたのは、サイトの土台の整備、権威性の表示、記事の質の向上でした。
当社は、サイトの土台を整え、権威性の表示(運営者情報・資格・各社の実績)を足し、表や図を内容に合わせて整理しました。ChatGPT・Gemini・GoogleのAI回答で紹介されるようになりました。
AI検索で紹介されるようになるまでは約6か月でした(2026年10月まで)。これは当社の1事例で、全事務所の目安ではありません。
士業事務所のお客様からは、次の声をいただいています(お客様の声・士業事務所・2026年9月)。数字は検索からのクリック数で、AI経由の成果ではありません。
「AI検索への対策と聞いて依頼しましたが、「その前にまず検索での土台を作りましょう」と言われたのが印象的でした。AI対策とSEO対策を並行して進めていただいた結果、4ヶ月で月間表示回数が4,200回から11,600回、クリック数が月38件から112件に増えています。AI経由の成果はこれから出てくる領域だと説明を受けているので、焦らず続けるつもりです。」
自社で進めるか、外に頼むか
受ける依頼・担当者・流れの3つのページは、事務所の中で書いてください。中身を一番よく知っているのは所長と担当者です。
外に頼むのが向くのは、ページの構成の設計、AIの答えでの出典の計測、検索で見つかるための土台の改修です。費用の目安は次のとおりです(2026年10月時点の相場の見立て)。
- 記事作成ツール(記事を自動で作るシステム)の相場は月4〜5万円前後です。全体のキーワード設計が無いことがあり、記事の質は低〜中です。
- 内製+有料ツールの相場は月数万〜数十万円です。
- 外部委託(部分支援)の相場は月数十万円〜です。
- 外部委託(キーワード設計から運用まで一括)の相場は月20万円以上です。
一括で任せる形は、全体のキーワード設計の有無と質が、記事作成ツールとの差になります。
選ぶ条件は、書く時間と設計の経験で分かれます。例えば、担当者が月10時間を取れて、受ける依頼のページが3枚以内なら、内製を選んでください。
ページ数が多い、または計測まで必要なら、部分支援を選びます。キーワード設計から任せたい事務所は、一括の委託を比べてください。記事作成ツールだけでは、設計は埋まりません。
今日やること
まず「自事務所の資格 選び方」をChatGPTとPerplexityに聞いてください。「相続 税理士 選び方」「建設業許可 行政書士 選び方」のように、依頼の多い業務名でも試します。
答えの出典に自事務所のサイトが出るかを、日付・AIの名前・質問の文とあわせて書き残してください。記録は、日付・AIの名前・質問の文・出典の上位3件・自事務所の有無の5項目で足ります。
自事務所が出なかったなら、次の順で進めます。まず、受ける依頼のページに受けない依頼の条件を1行書き足します。
次に、所員が複数なら担当者のページを、断られる相談が多いなら流れと期間のページを作ります。2週間後に同じ質問で聞き直して、出典を比べてください。
報酬の書き方は士業ホームページの報酬の載せ方、地域名の検索は士業が地域名の検索で上位に出るにはで扱っています。
テーマ「ホームページ」の記事(全12本)
このテーマの全体像は 工務店のホームページ集客とは?反響を増やす必須6要素 にまとめています。
よくある質問
士業事務所のホームページは、事務所の中だけで直せますか?
直せます。受ける依頼・担当者・流れの3つは所長が一番よく知っています。外に頼むのは構成の設計と計測で足ります。
外に頼むと、ホームページの何をしてもらえますか?
構成の設計、4つのAIでの出典の計測、検索で見つかるための土台の改修を頼めます。中身の執筆は事務所で行います。
AIO運用を始めてから、順位が上がるまでどのくらいですか?
当社が2026年5月にAIO運用を始めた10件のうち8件は、2か月以内に主要クエリの平均順位が上がりました(わずかな上昇を含む)。
受けない依頼を書くと、相談が減りませんか?
条件に合わない相談は減ります。条件に合う相談は減らず、初回の相談で断る手間が減ります。
ホームページを直さないほうがよい事務所はありますか?
受けられる件数が埋まり、新しい相談を増やす予定が無い事務所です。今の依頼者への対応を優先してください。
ポータルサイトに載っていれば、自社のホームページは要りませんか?
2026年10月の当社調査で、選び方の20問の出典のうち45.5%が士業事務所の公式サイトでした。
士業のSEOの全体像は士業のSEOで専門性を発信する方法、税理士法人の書き方は税理士法人のAIO対策の5つの準備にまとめています。
まとめ: 士業事務所は判断材料を載せたホームページで選ばれる
士業事務所が選ばれるホームページは、受ける依頼と受けない依頼・担当者・流れと期間・選ぶときの見方の4つを載せたサイトです。
当社の100問の調査では、選び方の質問の出典の45.5%が士業事務所の公式サイトで、64回答の68.8%が事務所の公式サイトを出典にしていました。候補に入った後の比べられる段階で、事務所のサイトが読まれています。
今日できる一歩は、「自事務所の資格 選び方」をAIに聞き、出典に自事務所のサイトが出るかを記録することです。
事務所のホームページのどこから直すか、サイトを見て無料でお伝えします。
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