クリニックの選ばれるホームページとは、比べる患者が受診を決められる公式サイトです。患者の多くは、予約・比較ポータルやAIの答えで候補を知ってから、公式サイトを開きます。
当社は2026年10月、4つのAIにクリニックの質問を100問聞き、出典2,362件を数えました。費用・選び方・症状・受診のしかたを調べる質問では、回答の77.4%が医院・クリニックの公式サイトを1つ以上出典にしていました。比べられて負ける公式サイトには、共通する5つの落とし穴があります。
※ 2026年11月時点の情報です。調査の数字は2026年10月時点のものです。
この記事でわかること
- 候補を比べる患者が公式サイトで確かめる3つの問い
- ポータルの枠では書ききれず、公式サイトに置く5つの情報
- 比べられて負けるホームページの5つの落とし穴と避け方
- 院内で直す・任せる・まだ直さない医院の分かれ目
クリニックの選ばれるホームページとは?候補を比べる患者の確認先
クリニックの選ばれるホームページとは、候補を比べる患者が「ここに行く」と決める材料をそろえた公式サイトです。見た目の新しさや写真の多さは、決め手の一部にすぎません。
当社の判断では、選ばれるかどうかの分かれ目は、患者の次の3つの問いに答えているかです。
- この医院で、自分の症状を診てもらえるか
- 初めて行く日に、予約から会計まで何が起きるか
- 院長は、どんな考えで検査や治療を進めるのか
診療時間やアクセスなどの基本情報は、選ばれる前の前提です。基本情報の項目はクリニックのホームページに必須の6要素で扱っています。この記事は、基本情報がそろった後に、比べられて勝つ部分を扱います。
患者はポータルとAIで候補を絞ってから公式サイトを開く
クリニックを探す患者は、まず予約・比較ポータルとAIの答えで候補を知り、公式サイトで比べます。公式サイトは、名前を知ってもらう場所より、決めてもらう場所として働きます。

当社は4つのAI(ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexity)に、クリニックの質問を100問聞きました。答えの出典2362件を、種類ごとに数えています(当社の業種調査・2026年10月)。
クリニックを探す質問では、出典の56.7%が予約・比較ポータル、35.6%が医院・クリニックの公式サイトでした。回答ごとにも数えています。クリニックを探す質問で、予約・比較ポータルを出典にした回答は75.0%でした。医院・クリニックの公式サイトを出典にした回答は51.2%です。
調べる質問では、結果が入れ替わりました。費用・選び方・症状・受診のしかたを調べる質問では、回答の77.4%が医院・クリニックの公式サイトを1つ以上出典にしていました。
| 患者の段階 | よく使う場所 | 公式サイトの役割 |
|---|---|---|
| 候補を知る | ポータルとAIの答え(探す質問の出典の56.7%がポータル) | 名前・診療時間・住所をポータルと食い違わせない |
| 候補を比べる | 各医院の公式サイト | 診る範囲・初診の日の流れ・院長の判断を見せる |
| 症状や費用を調べる | AIの答え(調べる質問の回答の77.4%が公式サイトを出典) | 1つの問いに1ページで答える |
私たちはこの結果を、ポータルは名前を知らせる入口、公式サイトは決めてもらう場所と読んでいます。探す質問でも、回答の約半分は公式サイトを出典にしていました。公式サイトがポータルと同じ情報を並べるだけでは、比べる材料になりません。
調査の方法と質問ごとの結果は、クリニックの質問にAIは何を出典に答えるか(100問×4つのAIの調査)で公開しています。AIの答えは日によって変わるため、数字は2026年10月時点のものです。
ポータルに載らない5つの情報を公式サイトに置く
選ばれる公式サイトには、ポータルの決まった枠では書ききれない5つの情報を置きます。ポータルの枠は、医院どうしを同じ項目で並べるために作られているためです。

表の△は、決まった枠の中で短くなら書ける、という意味です。○の情報を公式サイトで厚く書くと、比べる患者の判断材料になります。
1. 診る範囲と診ない範囲
「この症状は当院で診る」「この場合は総合病院へ紹介する」と線を引きます。患者は、自分が来てよい医院かをまず確かめるためです。症状ごとの書き方はクリニックの症状ページの作り方で解説しています。
2. 初診の日の流れ
予約の取り方、受付で出すもの、問診票、検査、会計の順に書きます。所要時間は、院内で数えた目安を添えてください。初めての日の流れが見える医院は、初めての患者の不安を先に消せます。
3. 院長の判断
「患者様に寄り添う」は、どの医院にも書ける文です。代わりに、検査をどこまで院内でするか、薬をどう選ぶか、いつ専門の病院へ紹介するかを書きます。院長の判断が書かれた文は、ほかの医院と入れ替えられない文になります。
4. 費用の区分
保険診療と自由診療を分け、自由診療は総額の幅を文字で書きます。区分ごとの書き方はクリニックのホームページの料金の載せ方にまとめています。
5. 予約の方法
電話・Web予約・当日の受付のどれが使えるかを、各ページの上と末尾に置きます。電話の受け方はクリニックの電話予約のやり方で扱っています。
医療機関のウェブサイトは、医療広告のきまりの対象です。厚生労働省は医療広告規制のページで、ウェブサイト等の事例解説書(第6版・2026年3月30日)を公開しています。選ばれたいからと、治療の効果を言い切る書き方をするのはNGです。禁止される表現は医療広告ガイドラインとは?クリニックHPの禁止6表現で確かめてください。
自院のホームページが、比べる患者にどう見えているかを無料で確かめませんか。
御社のサイトを30秒で無料診断する比べられて負けるクリニックのホームページ5つの落とし穴
比べられて負けるクリニックのホームページは、診てもらえるか・初診の流れ・院長の判断という患者の3つの問いのどれかに答えていません。5つの落とし穴を、起きること・原因・避け方の順に並べます。
落とし穴1は、ポータルと同じ情報しか無いことです。起きることは、比べる材料が無く、距離や口コミの点数だけで決められることです。原因は、公式サイトを名刺の代わりに作ったことにあります。避け方は、前の節の5つの情報のうち、自院に無いものから書き足すことです。
落とし穴2は、「何でも診ます」と書くことです。起きることは、患者が自分の症状で来てよいか分からず、別の医院を選ぶことです。原因は、診ない範囲を書くと患者が減ると考えることにあります。避け方は、診ない症状と紹介先の種類を1行で書くことです。
落とし穴3は、院長のあいさつが決まり文句だけになることです。起きることは、どの医院のサイトと並べても違いが見えないことです。原因は、院長の考えを文にする時間が取れないことにあります。避け方は、院長に「検査・薬・紹介」の3つの判断を聞き、1つ1文で書くことです。
落とし穴4は、よくある質問を量だけ増やすことです。当社は2026年2月(AIO対策の初期)、自社サイトに内容の薄い「よくある質問と回答」を約30問載せました。載せた後も表示回数は横ばいで、AI検索での紹介・表示にも効果はありませんでした。
原因は、どこにでもある答えを並べたことです。質の低いQ&Aを量だけ増やしても評価されないと分かりました。不動産会社の集客の支援でも、品質の基準に届かない更新と、どこにでもある内容の記事は効きませんでした。避け方は、自院の院長でなければ答えられない問いに絞ることです。
落とし穴5は、予約の方法が奥のページにしか無いことです。起きることは、比べて決めた患者が予約の入口を探せず、ページを閉じることです。原因は、予約をトップページだけに置いたことにあります。避け方は、症状・費用・院長のページの末尾にも予約の方法を置くことです。
デザインを新しくしても、3つの問いへの答えが無いままなら比べられて負けます。作り直しの前に、文の中身を足してください。
自社サイトがAI検索にどこまで対応できているかは、AI検索の対応度チェック(無料・30秒)で見られます。登録は要らず、結果はその場で出ます。
選ばれるホームページへ直す順番は確かめ方から決める
クリニックのホームページは、AIと検索での自院の出方を確かめてから、診る範囲・院長の判断・解説ページの順に直します。最初の3つは、院内で2週間あれば進められる作業です。

手順1: AIと検索で自院の出方を確かめる(初日)
ChatGPTとPerplexityに、「最寄り駅名+診療科+おすすめ」と聞きます。答えに出た候補の公式サイトを開き、自院のサイトと並べてください。3つの問いに、どの医院が答えているかをメモします。
手順2: 診る範囲と予約の方法を書く(1週目)
診る症状と診ない症状を1ページにまとめます。予約の方法は、全ページの上と末尾に置きます。
手順3: 院長の判断を3つ書く(2週目)
院長に、検査・薬・紹介の基準を1つずつ聞きます。診療の合間に答えられるよう、質問を先に紙で渡してください。
手順4: 症状・費用の解説ページを足す(1〜3か月目)
AIに聞いて自院が出典に出なかった問いを選び、1つの問いに1ページで答えます。AIチャットでの紹介のされ方を整える進め方は、クリニックのLLMOは公式サイトだけでは足りないで解説しています。
変化の目安は、AIO運用の数字です。当社がAIO運用を2026年5月に始めた10件では、6件が1か月以内、8件が2か月以内に主要クエリの平均順位が開始時より上がりました。10件は3か月以内にすべて上がっています。
10件は特定の業種に偏らず、クリニックだけの数字ではありません(2026年5〜8月の集計)。わずかな上昇も含み、母数は10件です。順位が上がる目安として読んでください。
当社調べでは2026年11月に、2つのAI(ChatGPT・Gemini)へ本記事の論点5問を質問し、答え10件を得ました。ほかの論点を聞いた答え10件のうち、『順番』に触れたものは1件でした。
同じ調べでは、10件の答えのうち、触れていたのは費用の金額は0件、専門家への相談は0件、期間(◯か月・◯日など)は2件でした。直す順番と期間は、AIの答えだけでは分かりにくいため、この記事で示しています。
AIでの紹介には、もう少し時間がかかります。私たちの運用では、サイトの土台を整え、権威性の表示(運営者情報・資格・各社の実績)を足しました。表や図を内容に合わせて整理したところ、AI検索で紹介されるようになりました。紹介されるまでは約6か月でした(2026年10月まで)。
AIOの運用を任された会社では、早い会社では2か月で問い合わせが入り、成約にもつながりました。効いたのは、サイトの土台の整備、権威性の表示、記事の質の向上です(2026年10月まで)。
院内で直す・任せる・まだ直さない医院の条件
クリニックのホームページを院内で直すか、任せるか、まだ直さないかは、検索順位と解説ページを書く時間で決まります。当社の判断の目安を、条件ごとに並べます。
院内で直してよい医院は、基本情報がそろい、足りないのが診る範囲・初診の日の流れ・院長の判断だけの医院です。手順1〜3を院内で進めてください。文を足す作業が中心で、専門の道具は要りません。
運用を任せたほうがよい医院は、自由診療や検査の相談を増やしたい医院です。調べる質問に答える解説ページを、毎月書き足す必要があるためです。
試算:仮に、解説ページ1本に院長の確認を含めて8時間かかり、月に4本書くとします。月32時間です。当社の判断では、診療の合間に月32時間を毎月取れないなら、任せる側に切り替えてください。院内だけの更新は、診療が忙しい月に止まりやすいためです。
主要な語の検索順位が30位より下なら、ホームページの中身より先に検索順位を上げてください。当社が2026年6月23日〜9月20日に自社3サイトで計測した7015回(表示)の集計では、21〜30位のクリック率は0.16%でした。その順位では、比べられる候補にも入りにくいと当社は判断しています。
順位は、Search Consoleで主要な語のページの平均掲載順位を見て確かめます。上げるには、そのページの見出しの直後に答えを1文で書き、関連する他ページからのリンクを足してください。
Googleも、AIによる概要とAIモードに出るための追加の要件は無いと述べています。Google検索セントラルの説明では、条件はインデックスに登録され、スニペット付きで表示できるページであることです。順位の上げ方はクリニックSEOとは?順位が上がる5つの施策で扱っています。
まだ直さなくてよい医院もあります。予約枠が埋まり、新患を増やす余地がない医院は見送ってください。移転や診療科の変更を控えている医院も、変更が決まってから直すほうが手戻りがありません。
| 医院の状況 | 選ぶこと | 先にやること |
|---|---|---|
| 予約枠が埋まっている・移転を控えている | 見送る | 変更が決まってから基本情報を直す |
| 主要な語で30位より下 | 検索順位を先に上げる | 主要な語のページの改善 |
| 足りないのが診る範囲・院長の判断だけ | 院内で直す | 手順1〜3 |
| 自由診療や検査の相談を増やしたい | 運用を任せる | 手順4の解説ページと毎月の計測 |
表は上から順に当てはめ、最初に当てはまった行を選んでください。見送りの行に当たる医院は、ほかの行より見送りを優先します。
費用の目安は、2026年10月時点の相場の見立てです。内製+有料ツールの相場は月数万〜数十万円です。外部委託(部分支援)の相場は月数十万円〜です。外部委託(キーワード設計から運用まで一括)の相場は月20万円以上です。
院内で書く時間を取れるなら内製、取れないなら外部委託と分けてください。部分支援は解説ページの執筆だけ任せたい医院向け、一括は設計から任せたい医院向けです。
まず、ChatGPTに「最寄り駅名+自院の診療科+おすすめ」と聞いてください。出た候補の公式サイトと自院のサイトを並べ、3つの問いに答えているかを比べるのが、今日できる一歩です。
SEO・AIO・LLMOの現状分析を無料で行います。
御社のサイトを30秒で無料診断するテーマ「ホームページ」の記事(全16本)
このテーマの全体像は 工務店のホームページ集客とは?反響を増やす必須6要素 にまとめています。
よくある質問
選ばれるホームページへの直しは院内でどこまでできますか?
診る範囲・初診の日の流れ・予約の方法の書き足しは院内でできます。症状や費用の解説ページを毎月増やす作業は手間がかかります。
クリニックのホームページの運用を任せると何をしてもらえますか?
AIと検索での自院の出方の確認、ポータルとの食い違いの洗い出し、解説ページの書き足しと毎月の計測です。
ホームページを直してからどのくらいで変化が見えますか?
当社が2026年5月に始めたAIO運用10件のうち8件は、2か月以内に主要クエリの平均順位が上がりました(わずかな上昇も含む)。
ホームページの作り直しを見送ってよいのはどんなクリニックですか?
予約枠が埋まり、新患を増やす余地がない医院です。開業前なら、先に診る範囲と基本情報を書いてから始めてください。
ポータルに詳しく載せていれば公式サイトは簡単でよいですか?
よくありません。2026年10月の100問の調査で、費用や症状を調べる質問の回答の77.4%が公式サイトを出典に含みました。
院長のあいさつは長く書いたほうが選ばれますか?
長さより中身です。診る範囲・検査の進め方・紹介の基準など、院長の判断が分かる文を3つ入れてください。
まとめ: クリニックの選ばれるホームページは比べる患者の3つの問いに答える
クリニックの選ばれるホームページは、ポータルやAIで候補に挙がった後、比べる患者に選んでもらう場所です。診る範囲・初診の日の流れ・院長の判断の3つに答えると、ほかの医院と並べたときの違いになります。
直す順番は、AIと検索での出方を確かめる・診る範囲と予約の方法・院長の判断・解説ページの4つです。主要な語で30位より下なら、検索順位の改善を先に進めてください。
AI検索での見え方を整える全体の進め方はAIO対策をクリニックで始める5ステップ、医療機関向けの支援内容はクリニック・歯科医院のSEO・AI検索対策にまとめています。
患者さんがAIや検索で調べたとき、御院が候補に出ているか一緒に確かめませんか?
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